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2017年9月 7日 (木)

エミリ・ディキンソン②

エミリ・ディキンソンの詩は、恐ろしく難しい詩と、
拍子抜けするように分かりやすい詩がある。

どちらも、エミリ・ディキンソンなのだろう。

視線は、心の中に、あるいは世の中に、
気持ちの趣くままに動く。
そしてそれが、短い詩に昇華する。



  法悦の一瞬ごとに

  わたしたちは苦悩を支払わなければならぬ

  その法悦に呼応する

  激しく身のふるえる割合で。



  愛される一時ごとに

  長年ためたわずかな収入――

  辛い争いをして得たはした金――

  涙でいっぱいの銭箱を!



     *




  静かな海が家の周囲を洗う

  夏の大気の海が――

  不思議な木造船が上下して

  運ばれるままに漂う

  船長には蝶が

  操舵手には蜜蜂が

  そして全宇宙はといえば

  大喜びの乗組員だ


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