« 2017年7月 | トップページ | 2017年9月 »

2017年8月

2017年8月31日 (木)

8月が終わった

おかしな8月だった。四国はずっと猛暑なのに、
関東は20頃まで25度。そのあと暑くなるが、また涼しい。

地球がどこか病んでいるんだろうなあ。


   地球儀の錆びて回らず油照   一行


俳句ブログランキングへ

2017年8月30日 (水)

稲田

稲の穂が実ってきた。そろそろ収穫である。
ここ松前では二毛作のため、稲刈りはやや遅い。
県南部の宇和島では、もう稲刈りは始まっているという。


まだ虫時雨とまではいかないが、数匹の鈴虫、コオロギが
夜を通して鳴いている。
ついこの間までは、これが蛙だったような気がするぐらい、
季節の移ろいは速い。


   鈴虫は律儀に朝まで鳴きにけり   一行


   鈴虫の声に間合ひのありにけり   一行


俳句ブログランキングへ

2017年8月23日 (水)

俳句甲子園

19日、20日と「俳句甲子園」だった。
今年も開成高校が優勝。20回の大会のうち、
10回優勝。しかも、出場するようになったのは6回目ぐらいからだから、
実質的に、ここ15年はほとんど開成ということになる。

決勝は愛知県の幸田高校だった。



Img_0587

接戦だったが、ディベートの力で押し切った感じである。

最優秀句は開成の生徒の、


    旅いつも風に抜かれて大花野



開成の句は、うまい。しかし、「こうやって、こうすれば受けるだろう」
というあざとさのようなものがある。

しかしこの句には、それがない。

   *

口下手で、思っていることをうまく表現できない高校生もいる。
だから、あの開成の「淀みない」ようなディベートは、
正直、どうかとは思う。

俳句は、「よく分からないけど、なんとなく、いい」

と言うものも必要だから……。

Img_0593


それにしても8月の猛暑のなか、2日連続はきつかった。
月、火、とグロッキーである。




俳句ブログランキングへ

2017年8月15日 (火)

終戦日か終戦忌か

忌日は、忌まわしい悲しい日である。
原爆忌はまさにそうだろう。

しかし8月15日は、「戦争が終わった日」だ。
いろいろあるにしても、喜ばしい日ではないのか。

だから私は、「終戦忌」という言葉は使わない。
使うなら「終戦忌」あるいは「八月十五日」である。


神野紗希さんが高校生のときに俳句甲子園で最優秀句を獲った句。


    キャンバスの余白八月十五日   紗希


おそらく画学生か、あるいは絵が好きなひとだったのだろう。
しかし書きかけのまま出征した……。


いまは、東京在住だがしょっちゅう愛媛に帰ってきている。
こちらでのテレビ出演、句会など、
元気いっぱいである。

見習いたいとは思うのだが……。


    書きかけの日記の白さ終戦忌   一行


    栞なき日記八月十五日   一行





俳句ブログランキングへ

2017年8月14日 (月)

原爆句抄Ⅱ

原爆句抄より……。

やりきれない。戦争というものの不条理。






    こときれし子をそばに、木も家もなく明けてくる


    すべなし地に置けば子にむらがる蠅


    炎天、子のいまわの水をさがしにゆく


    とんぼう、子を焼く木を披露手車








俳句ブログランキングへ

 

2017年8月13日 (日)

八月 原爆句抄

われわれは八月を忘れてはならない。
広島、長崎、終戦……


    ちぎれたる栞八月十五日   一行


    長崎忌日はまた昇る坂の上   一行



     *



『原爆句抄』という冊子がある。松尾あつゆき。

恐らくこの世で最も悲しい句集だろう。



    降伏のみことのり、妻をやく火いまぞ熾りつ


    炎天、妻に火をつけて水のむ


    なにもかもなくした手に四まいの爆死証明



理屈ではないのだ。戦争は、どんな屁理屈をつけてでも
回避すべきものだと思う。

いま、北朝鮮を巡ってきな臭くなっている。
中東でのテロもあとを断たない。

平和ボケといわれようと、平和を求め続けないといけない。
たとえ人類が戦争の歴史の積み重ねであろうとも。




俳句ブログランキングへ

2017年8月 9日 (水)

長崎忌

1945年8月9日。
長崎市に原爆が投下された。広島のものよりはるかに強力だったが、
広島と違って長崎は平野が狭いので
死者は少なかった……。

核兵器禁止条約に、日本は参加していない。
アメリカにおもねってのことだろうが、
こればかりは、
「アメリカさん、頼みます」
と参加できなかったのだろうか。

何より被爆者たちへの最大の裏切り行為だと思う。

日本は世界唯一の被爆国なのである。



    ナガサキの坂の向かうに西日落つ   一行


俳句ブログランキングへ

2017年8月 7日 (月)

広島忌

8月6日。
広島に原爆が投下された日だ。
いかなる理由、理屈をつけても、戦争はあってはいけない。

ましてや原爆などという、一瞬のうちに数万人を焼き殺す
非人道的な兵器など、あってはならない。


原爆忌の句は類句を恐れずに、毎年つくるべきだと思う。
悲惨さをわすれないためにも……。


    下闇に鳩の目あまた広島忌   橋本栄治


    広島忌降るべき塩を探しをり   櫂未知子


    立葵朱に咲き上る広島忌   金箱戈止夫


    空き缶が空を見てゐる広島忌   一行


    広島忌国歌斉唱せずにゐる   一行


    ネクタイの黒光りする広島忌   一行










俳句ブログランキングへ

2017年8月 5日 (土)

カムイⅢ

櫂未知子先生の『カムイ』は、これまでの先生の句柄と
少し違うように思う。

どこが違うか……それは「落ち着き」があることだ。

櫂先生の句は、奔放な句が多かった。
しかし最近、「季語」に凄くこだわる姿勢を見せている。

季語の本意……私はまだあやふやなものが多いのだが、
先生の評は的確だ。

週刊金曜日という、無闇に権力に逆らう雑誌がある。
ここに「金曜はいく」というコーナーが月一回ある。

購読者が少ないこと、購読者に俳句愛好者が少ないことなどから、
私は毎月のように掲載される。

この講評が見事である。


    七夕の闇にをんなの香りかな   一行


素敵な一句です。ただ「香り」がこの句の眼目なのですが、どうも大味に見えてしまうのが不思議ですね。もっと細やかな言葉がほしいところです。


まさに、そのとおり。詰めが甘い。


    七夕の闇にをんなの微熱かな   一行


    七夕の闇にをんなの白さかな   一行


    *



   南風吹くカレーライススに海と陸   未知子

   水貝のための夜空でありにけり   未知子

   一枚の香水を着て働けり   未知子

   一切の私物を置かず夏座敷   未知子




……松前は、いま連日35度である。蝉がうるさい。
朝5時頃明るくなると熊蝉が鳴き始め、
7時頃にはそこら中、「シャンシャンシャン……」と暑苦しい。

まだ油蟬の「じーーー!」よりはマシだが。



    空蟬の中に小さな闇のあり   一行



    ぐんぐんと育つ雑草油蟬   一行


俳句ブログランキングへ

« 2017年7月 | トップページ | 2017年9月 »