2018年8月18日 (土)

俳句甲子園

まだ気温は33度ほどある松山だが、
一時の猛暑ほどではない。
あの暑いときには、よほど今回の俳句甲子園はパスしようと思った。


土曜日、行ってきました。


  耳朶の重さになりて滴れり
 
洛南の句。でもこの句に開成は互角に渡り合う。
ディベートの凄さもあるけど、句も洗練されている。

  滴りや耳朶の白さに昼の月 開成

結局開成が明日の決勝リーグ、トーナメントへ。


去年までは、あまりにも強すぎてつまらなかったのだが、
サッカーのワールドカップでもイングランドやオランダ、
ブラジルなどのサッカーを掛け値なく「美しい」と思うように、
開成の句はすごい。


ただ、あの「淀みなき」ディベートは何とかならないか。

句の弱点を指摘されても、動じることなく
「なぜそのコトバがいいか」丸め込んでしまう。


俳人の岸本尚毅先生が、こう言われた。


開成の強さも弱点もディベートにある。
なんだかよくわからない句を、わかったように説明してしまう。
しかし俳句とは本来、「何だかよく分からないけど、いい」
というもののはず。


まったく同感である。

ただ、ディベートだけでなく、句もいいんだから敵なしだ。
他校は「打倒開成」のため、相撲で言うと「猫だまし」「けたぐり」
のような句を出してくる。

これは開成の思うつぼではないだろうか。

昨年、最優秀を取った開成の学生の句。


  旅いつも雲に抜かれて大花野   岩田奎


こういう句を何気なく出せるのが開成の強さでもある。

母校、宇和島東高は、やや迷路に入り込んでいる感じ。
去年は破調の句が多かったし、今年は「蛇」の題で、


   青い火を放つ死があり墓に蛇


火、死、墓、蛇……それはないだろ。くどすぎ。
誰かが指摘してあげないと、
「これはこれで斬新でいいよね」
になってしまう。

http://ikkomsk.my.coocan.jp/


開店休業状態のHP。旅日記と詩をアップしたくて
10年ほど前につくった。
稚拙な「つくり」だが、気が向いたらぜひ。









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2018年8月14日 (火)

原爆忌の俳句

原爆忌の俳句は多い。つくっても必ずと言っていいほど山のように類句がある。
しかし、この国に住むものとして、
原爆忌の俳句は類句、類想句を恐れずに
毎年つくり続けるべきだと思う。

俳句で平和になるとは思わないが、核兵器を「抑止力」と言うよりは何百倍もマシだと思う。


   魔の六日九日死者ら怯え立つ  佐藤鬼房


   果実吸う原爆忌の妻蟹のように   前川弘明


   馬面のやたらに釣れて原爆忌   原田青児


   極彩のブリキの玩具原爆忌   白石司子




   鳥が鳴く海に八月十五日   一行












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10年ほど前につくった。
稚拙な「つくり」だが、気が向いたらぜひ。








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2018年8月 7日 (火)

広島忌

広島に原爆が投下されて73年。
唯一の被爆国でありながら、核武装、核の抑止力に対して、
明確に「ノー」と言えない国に住んでいる。

実に情けない思いである。


   広島忌ぬるり砥石の窪みをり   一行


原爆忌の句は、毎年、類句、類想を恐れずつくるべきだと思う。
「俳句で平和を」というほど私は牧歌的ではないが、
核に関しては、問答無用で反対である。

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開店休業状態のHP。旅日記と詩をアップしたくて
10年ほど前につくった。
稚拙な「つくり」だが、気が向いたらぜひ。








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2018年8月 6日 (月)

開店休業状態のHP

http://ikkomsk.my.coocan.jp/

もう何年も更新していないホームページだから、
検索エンジンにも引っかからなくなった。



から行けます。
旅日記と詩を公開したくてつくったもの。

自分でい言うのもナンだが、まあまあです。ww

2018年8月 4日 (土)

酷暑である

こう暑いと何もする気が起きない。
ブログもしばらくサボってしまった。
この暑さは8月いっぱい続くそうだ。

大丈夫か……俺。


というところで、肇さんの『凡そ君と』から再び。



   遊んでは駄目な子が好き夕桜


   夜桜の影のあたりに待ち合はす


   花曇鉄扉のきしむ蔵の町


   花冷や吹くたびくぼむ匙の粥


   毛筆はふるへる桜蘂は降る


平明なところが、何と言ってもいいですね。
むずかしい言葉はほとんど使っていない。

参考にしなくては……。



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開店休業状態のHP





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2018年7月24日 (火)

暑い!!

熊谷では、日本の観測史上最高温度の41.1度を記録。
これは百葉箱の中だから、
体感温度は50度になるだろう。

これで再来年はオリンピックというのだから、
あきれるというより、絶望的になる。


   百葉箱の中の昏さや溽暑かな   一行


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2018年7月23日 (月)

片山会

「片山会」という怪しい集まりがある。

2009年8月にダイヤモンド社から『すごい!聞き方』という本をだした。このとき担当していただいたWさんが「出版記念パーティをやりましょう!」と。

「いやあ、それはおこがましいから、片山を囲む会」ぐらいで」

という経緯で始まった会だ。20日の金曜日に新宿で開催され、大いに盛り上がった。

私が20年前にかんき出版を辞めたときは、45歳。新しく出版社を興そうとも、編プロをやろうとも思わなかった。ただひたすら休みたかった。

1年ぐらいブラブラして、仕事を始めた。当時私が親しくしていた編集者は、たいていが編集長クラスだったから、その人と直で仕事をすれば、やりやすかったと思う。しかし、それを続けていると私の賞味期限は数年で切れると思った。

そこで、編集の仕事を受けるときはほとんど「若手」を担当にしてもらった。私は彼らに教えることで、その何倍ものものを教わった。「片山会」のメンバーのほとんどは、そうした若い人である。そのおかげで、いまでも細々とだが仕事を続けていられる。

10近い版元、編プロから20名ほどの人が集まってくれた。来年は10回目である。
本当に皆さんありがとうございます。気力と体力が続く限り頑張りたいと思っています。



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2018年7月13日 (金)

凡そ君と③

今日も、肇さんの句集から。


   深海の鬱香水の瓶の底


   ため息のやうな泡吐く水中花


   夕顔や小鳥葬るとき一人


   虹出でて町に根も葉もなき噂


   閥族の淫らな系図どぢやう鍋


   夕顔の影ゆつくりと闇に入る


どれも、いいですねえ。






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2018年7月11日 (水)

西日本豪雨の爪痕は大きい

愛媛県の被害は甚大だ。
わが家は大丈夫で、宇和島の実家も大丈夫だったが、
宇和島の知人の実家が冠水したり、
崖崩れが、ギリギリで止まったり、
いまだに断水だったり……と、こんなことは初めてである。

松山-宇和島 のJRは、まだ復旧していない。
父の話だと、
「あちこちで線路がぶら下がっていて、あれは当分無理や」
とのこと。

被害に遭われた方は、これからも大変な日々が続く。
泥水に浸かった家具などを洗おうにも、
断水で水がない、という地域も多い。

同じ県内にいながら何もできないのがもどかしい。

2018年7月 9日 (月)

凡そ君と②

今日も肇さんの『凡そ君と』より。


   詰襟の頃の書を手に桜桃忌


   父の日のレンズの曇る丸眼鏡


   ドロップのまだ出ぬ梅雨のブリキ缶


   白南風やぽんぽん船が曳く筏


   山峡の石工の里の目白籠


   海酸漿黄泉の入口にてふふむ


   朽ち舟の浸りしなかの目高かな


   まづ首を入れて名越の輪をくぐる


何とも言えない抒情がある。そして平明だ。
妙に人生を悟ったような句もない。

肇さんのピュアなところが存分に出ている句集だと思う。







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