2019年9月23日 (月)

前回より続く……

(前回より続く)

――私が「やめようと思う」と言うと、
 
「それはお前の自由だが、アリナミンを飲んで、毎日豆腐を食って3年頑張ってみろ。お前の考えている、片山の編集部 がつくれるぞ。そうすれば業績も上がってくるはずだ」 
そう言われた。
事実3年かかった。当時の私の机の上には、牛乳パックが常備してあった。牛乳は胃を守るというのは都市伝説らしいが、胃が痛かったり吐き気がするとき、けっこう効いたものだ。そして4年目になろうかというときに「手にとるようにわかるシリーズ」が大ヒットし、かんき出版はその後、ほぼ「倍々ゲーム」のように、一気にビジネス書のリーダーとも言える出版社に成長した。

 
もちろん、かんき出版は私一人の手腕で急成長したわけではない。営業部の頑張りもあったし、当時の社長の手腕もあった。しかし私は、かんき出版の「屋台骨」をつくることに多少なりとも貢献したという自負は、いまもある。
 
 
いま、ビジネス書出版社は多い。なかには、他社から若手を引き抜いて業績を上げている出版社も少なくない。それはそれでひとつの経営手法だから、否定はしない。しかし、今いる出版社を、自分の手で大きくしてみせる、という意地だけは私にはあった。

 

もっとも、会社が大きくなり10人の編集部員を抱えるようになると、私にも「管理職」としての役目が増えてきた。「管理する」ではなく「コーチする」と考えればよかったのだが、当時の私は悲しいほど幼かった。

そして20年前に退職した。私は、いろいろな出版社と仕事をしたが、できるだけ「若い人」を担当にしてもらった。その人たちの若い感性のおかげで、いまも私は何とかやって行けていると思う。

 



http://ikkomsk.my.coocan.jp

   ↑
開店休業状態のHP。旅日記と詩をアップしたくて
10年ほど前につくった。
稚拙な「つくり」だが、気が向いたらぜひ。

 

 




2019年9月21日 (土)

転職とスカウト


 
 
私は約20年前にフリーランスになったが、その前の20年間は出版社の編集部員だった。私が業界に入った頃は、いまのようにビジネス書の出版社は少なく、まだ「ビジネス書」の黎明期である。
 
その後、出版物の多くをビジネス書が占めるようになった。といっても、かつてのビジネス書は経理や経済のことを平易に書いたものが中心。いまのように、健康書や啓蒙書までビジネス書としてひとくくりにされるようになったのは、ここ15年ぐらいだろうか。
 
私は3つ会社を変わった。最初が、いまは角川グループに入ってブランドだけ残った「中経出版」。入社当時は年商1億ぐらいだっただろう。しばらくブラブラして、「日本経営指導センター」というところに入ったが、ここも弱小。3カ月で「出版社をつくりたい」と思い、辞めた。
 
だがいろいろあって、起業はあきらめ、「かんき出版」に入った。いまは大きくなったかんき出版も、当時は年商1億程度だった。


かんき出版には15年ほど在籍したが、この期間、私のような者にも「ヘッドハンティング」が3、4度ほどあった。だが私は、かんき出版に入社する前に日本経営指導センターという、今はなくなった出版社に誘われて入ったとき以外、スカウト、ヘッドハンティングに応じたことはない。けれども私は、会社を移らなかったことを後悔していない。
 
変な意地だったのだろう。不遜かもしれないが、自分がこの会社を大きくしてやる、という気負いばかりあった。
 
そんなとき編集部員(3人ほどだった)が全員やめて、私1人になった。名前は副編集長だったが、実質的に編集長である。しかし、どうやって大きくしていけばいいかわからない。思いあまって、ある出版人のかたに相談した――。(続く)

 

 



http://ikkomsk.my.coocan.jp

   ↑
開店休業状態のHP。旅日記と詩をアップしたくて
10年ほど前につくった。
稚拙な「つくり」だが、気が向いたらぜひ。

 

 

2019年8月31日 (土)

『俳句』9月号など

長いこと、ブログをサボってしまった。せめて週1ぐらいは書かないと……


『俳句』9月号が、先日届いた。
特選はなかったが、二人の先生に佳作に選んでもらった。
このコーナーには6000句集まるらしく、佳作でも立派なもの。



  目つむりて樹海の泉飲みにけり 一行   (対馬康子先生)
 

  青嵐や彫刻刀を揃へをり  一行   (星野高士先生)



9月中に、飯田龍太賞、俳壇賞、近藤芳美賞(短歌) を投函する予定。
どれもイマイチで、悩んでいる。



http://ikkomsk.my.coocan.jp

   ↑
開店休業状態のHP。旅日記と詩をアップしたくて
10年ほど前につくった。
稚拙な「つくり」だが、気が向いたらぜひ。

 



2019年8月 7日 (水)

広島忌

8月6日広島忌。
なのに、カレンダーには、書かれていない。

唯一の被爆国なのに「非核」には及び腰だ。


   広島忌ぬるり砥石の窪みをり  一行





http://ikkomsk.my.coocan.jp

   ↑
開店休業状態のHP。旅日記と詩をアップしたくて
10年ほど前につくった。
稚拙な「つくり」だが、気が向いたらぜひ。

 

2019年7月13日 (土)

一気に体力が……

 

筋肉は怠け者で、使わないとすぐに痩せる。とくに60歳を越したら、
筋萎縮はすぐに進むらしい。
1週間寝たきりだと、30%以上の筋肉が落ちるとも言う。

ここ半年ほど、何だかんだで体調不良。
そこに薬が投与されるから、完全に「多剤投与」になっていた。
とくに、睡眠薬系の薬は、高齢者には「禁忌」ともされる。

そんなとき、6/27「片山会」での上京。
フラフラで、松山空港でも羽田空港でも車椅子を出してもらった。
いつもなら最後までお付き合いする片山会も、一次会で失礼するという
申し訳ないことに……

四国に帰ってからもなかなか上向かない。
亀の歩きじゃないけれど、ゆっくり鍛えるしかないようだ。

一昨日1000歩ほどあるいただけで、2日寝込んでしまった。

うーむ。

下は片山会(第10回!)。

Img_0722







http://ikkomsk.my.coocan.jp

   ↑
開店休業状態のHP。旅日記と詩をアップしたくて
10年ほど前につくった。
稚拙な「つくり」だが、気が向いたらぜひ。

 








2019年6月26日 (水)

NHK短歌 入選

2年ほど前から始めた短歌。まったくの自己流だが
NHK短歌と、愛媛新聞に投稿している。
俳句と比べ季語の制約はないし、77多い分、思いも書き込める。

NHK短歌7月号に、2首掲載された。
NHK短歌には一カ月おきぐらいに掲載されるのだが、
1カ月に2首は、あまり経験がない。


春光に見えるものみな震へをり路面電車の楕円の窓よ  (「電車」詠み込み)


しなやかな笑顔の中の裏切りに風の息吹がしづかに笑ふ  (「息」詠み込み)



われながら、まずまずの短歌である。
ただ「春光」の歌など、「震へをり」で、俳句として成立している。
「息」の短歌のような歌が自然に生まれるかどうかが、これからの課題か。






http://ikkomsk.my.coocan.jp

   ↑
開店休業状態のHP。旅日記と詩をアップしたくて
10年ほど前につくった。
稚拙な「つくり」だが、気が向いたらぜひ。






2019年6月17日 (月)

麦秋から植田へ

私の住む愛媛県松前(まさき)町は、全国でも有数の裸麦の産地。
先月までは見事な麦秋だった。

それを刈り取り、そこを掘り起こして、水を流し込み、次は米を植える。
いまはあちこちの畑が「植田」に変わっている。



里山を抱きかかへたる植田かな   一行


黒き穂のぽとりと落ちて麦の秋   一行


暮れてから同じところにひきがへる   一行







http://ikkomsk.my.coocan.jp

   ↑
開店休業状態のHP。旅日記と詩をアップしたくて
10年ほど前につくった。
稚拙な「つくり」だが、気が向いたらぜひ。

 

2019年6月 7日 (金)

父のこと

私の父は川柳をつくっている。6月8日で満91歳。
70歳ぐらいのときから始めた川柳にのめり込んで、
今は川柳漬けの毎日だ。


  令和元年あと八年をどう生きる  辰巳

100歳までいきるつもりらしい。実際事故でも起こさない限り生きるだろう。
息子としてはありがたいが、いつまでクルマを運転するつもりだろう。
来年「更新」があるらしいが、返納はしないらしい。^^);;




http://ikkomsk.my.coocan.jp

   ↑
開店休業状態のHP。旅日記と詩をアップしたくて
10年ほど前につくった。
稚拙な「つくり」だが、気が向いたらぜひ。

2019年6月 3日 (月)

詩を書く


静かに、声


夜の中にあそこだけ明るい
私は静かにそこまで歩いてゆく
花菜雨が音もなく道の色を変え
製造番号2055
それが
私のもうひとつの名前だ
声が静かに届くのを
私はゆるみ始めた記憶の奥にとどめる
いくつかの喪失を遠くに眺め
立ち止まって黙っている私の耳に
灰色の声が届くとき
私は歌い始める
歓喜の歌でも絶望の歌でもなく
誰もが口にしたこともある平凡な歌だ
けれどもその歌には名前がない
むりやりに名付ける行為の無意味さを
あなたは踊りながら自覚する

私の声は
透き通った場所をすり抜ける
私の歌は
何時間歌っても音符の痕跡を残す
たぶん静かに重さを持たずに――





http://ikkomsk.my.coocan.jp

   ↑
開店休業状態のHP。旅日記と詩をアップしたくて
10年ほど前につくった。
稚拙な「つくり」だが、気が向いたらぜひ。

2019年6月 2日 (日)

続 「麦」6月号 より

「麦」には、対馬先生選の「地熱集」と、どちらかというと初心者向けの「原生林」
というコーナーがある。
その上に「踏生集」という上級者の欄があるのだが、
私はまだそこには出してない。

6月号の「原生林」。


   古書店の北向きに建ち春の虹   一行


   薄氷や静かにゆがむ世界地図   一行


   陽炎のかき乱されていて無常   一行








http://ikkomsk.my.coocan.jp

   ↑
開店休業状態のHP。旅日記と詩をアップしたくて
10年ほど前につくった。
稚拙な「つくり」だが、気が向いたらぜひ。


俳句ブログランキング

 

«「麦」6月号より